テレワークという言葉のひとり歩き!
最近、巷では「テレワーク」という言葉を耳にしない日はありません。
テレワーク、聞こえは良いかもしれませんが、実質「在宅勤務」ですね。
政府も、いま起きている社会現象に対しテレワークの導入を推進しており、関連する様々な補助金・助成金がスタートしようとしています。
しかしどうにも、この「テレワーク」という言葉、言葉だけがやたらと一人歩きをし、その本懐を理解して実施もしくは実践できている所は少ないのではないかと思います。
まずテレワークの定義はなんでしょうか?
日本テレワーク協会における「テレワークとは(https://japan-telework.or.jp/tw_about-2/)」
在宅勤務
自宅にいて、会社とはパソコンとインターネット、電話、ファクスで連絡をとる働き方。
モバイルワーク
顧客先や移動中に、パソコンや携帯電話を使う働き方。
サテライトオフィス勤務
↑この三要素となるようです。
なんか既に実施されているものばかりのような気がします。
問題は中身でしょうか?
とくに在宅勤務の場合、何を持ってして業務として見なすのか、考えたことはあるでしょうか?
離れた場所の勤務、どのように業務を可視化させるのか、出退勤や命令系統など、どうするのか?
お互いが離れているので、「スタンドアローンによるチームプレー(マニアならどっかで聞いたことのあるフレーズ・・・)」が求められ、普段以上の能力が求められる場合があります。
厚生労働省の定義する要素は以下の通りです。
・勤怠管理出来ているか
・指揮命令の基にいること
・業務遂行性の管理
↑なんだか小難しい言葉が並びますね・・・汗
在宅勤務に勤怠概念なんているのか否か!?
上司と部下という中での指揮系統を維持できるのか!?
業務をきちんと遂行できているのか!?
ここまで語りながら、実はいちばん見逃してはならない問題があります。
それは「在宅勤務」に関する就業規則の制定です!
システムばかり導入しても、「在宅勤務」に関する取り決めをきちんとやらなくては、基準となるものがないままスタートし、後から問題が出てくることは明白となります。
これまでの経験上、在宅勤務はスポットで行うのであれば生産性は維持されますが、長期となると生産性は、ほぼ間違いなく下がります。
人は「緊張と緩和」の二面性が必要となります。
職場では「緊張」を以って業務遂行し、帰宅してからは「緩和」します。
しかし在宅勤務の場合、同じ環境下でこの二つが混在するので、結果的に味噌クソ状態になり、仕事とプライベートの境界が無くなっていきます。
下手をすると最終的にはメンタルに不調を来たす場合があります。
職場と同じだけの生産性を在宅勤務に求めることは、現状相当に困難だと言わざるを得ません。
故にテレワークは特殊な事象でのみ有効であり、普遍化はまだまだ先になると思います。
とは言え、現在の社会はまさに特殊な状況下にあります。
今後のことを見据え「テレワーク」導入は積極的に行い、有事に備え、可能な限り生産性が維持できるように務めることは有意義なことだと言えます。
なのでウェブティも、クライアントの求められるニーズを見極め、導入するツールをチョイス、現場のスタッフと会社の調和を図れるようにしています。
「本当にそれは必要なのか?」からはじめちゃいます!!
あとは「費用対効果」と「リクスマネジメント」ですね!!!!
っと言うことで、皆さん、テレワークを勢いで始めちゃうのは良いですが、一度ドシっと腰を据える期間だけは設けていただければ、今回のブログは意義のあるものになりまする!